指しゃぶり卒業

2歳になる直前、我が子は指しゃぶりを卒業しました。

 

以前にも指しゃぶりについて記事を投稿しましたが

 

これまで、全く指しゃぶり卒業の気配がなかった我が子。

「お腹痛い痛いするから指しゃぶりやめようねー」

「赤ちゃんみたーい」

「親指さん、痛い痛いしてるよ」

「親指さーん、お口に入らないでくださーい」

あらゆる声かけは意味をなさず。

「ありゃ、この親指、くっさー」

と指しゃぶりしていた親指を嗅いでオーバーリアクションすると、喜んで真似をする始末。

 

 

 

そろそろ親指に絆創膏を巻いてみようかしら。。。

そう思っていました。

そんな我が子がなぜ、卒業できたのか。。

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きっかけは唇の怪我でした。

我が子、かなりのおてんばちゃん。

ある日、会社に出勤するとすぐに保育園から連絡。

「あちゃー、また熱かー??」と思っていたら、

「娘さんが転んで怪我をしました。口の中ですが、けっこう深くて、病院へ連れて行った方がいいかと思って連絡しました」

とのこと。

口の中の怪我で連絡がくて、そのうえ病院を勧められるなんて、そうとう切ったんだ((((;゚Д゚)))))))

血が苦手な私(採血は寝ながらしてもらう人。実際、その場で立てなくなってしまったことも。。)はかなり狼狽えてしまいましたが、我が子の一大事。

お母さん、そうは言っておれません。

急いで上司に報告して、保険証を取りに行き、保育園へ向かいました。

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道中は、「どうしよう、口の中なら血は大量にでてるよなー。どうしよう、何科に連れて行くんだ?」

と、ずっとずっと頭の中グルグル。。

保育園に到着すると、先生と軒先で我が子が座っていて、口元を冷やしている様子。

我が子は泣いていなく、放心状態のよう。

先生が私に気づき、我が子を抱っこしながら駆け寄ってきて

「すみません、お母さん。下唇、切ってしまいました」とぺろっと唇をめくり、傷を私に見せました。

「ありゃー、痛そう。いやっかなり深いですね。コケましたか?」

と私が尋ねると、おもちゃを取りに行こうとしてこけて、床に打ちつけてしまったようだ、とのことでした。

 

血がたくさんでて、我が子はギャン泣き、口を洗い、冷やして、落ち着いたとこことで、私が見た時には血は止まっていました。

病院へは先生が同行してくれるとのことで、保育園の担当医?のクリニックへ。

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クリニックは整形外科。

診察をしてもらったのですがお医者さんは、チラッと傷口をみて、

「口の中なのでそのままで大丈夫です」

「化膿止めを処方します」

と診断されました。

我が子は相変わらず、放心状態なのか泣きも笑いもせず。

一見、貫通しているのでは?と思えるほど深い傷。。

でも泣いてないし。。。

診察が終わるとお昼時間になっていたので、何度も謝る保育園の先生とお別れをし、スーパーで我が子の好きな物ばかりを急いで購入し、家に帰りました。

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家に帰って昼食をあげると、傷が痛むようようで、泣いてしまって食が全然進みません。

でもお腹は空いているらしく、「食べたい」と。

結局、いつもの3分の1くらいの量を泣きながら食べ、泣きつかれて昼寝をし始めました。

しかし、放心状態が溶け、痛みで何度も泣きながら起きてしまい、細切れの昼寝を繰り返し。

可哀想で見ていられない。

 

何とかしなきゃ、と、先程のクリニックに痛み止めを処方してもらえないか電話をかけるも、診療時間ギリギリ時間内にかかわらず繋がらず。留守電に内容を残しました。

このクリニックはあてにならない。

「このまま今日を終えては駄目だ」

お母さんセンサーが働き、木曜日でも診療している小児科へ。

小児科のお医者さんへ傷をみせると、

「えっ?病院いったの?これ、かなり深いよー」

と言いながら物差しで傷の大きさを測り

「2センチも切ってるよ、これ救急でみてもらって、紹介状すぐ書くから。こっから近くの救急、すぐ行って診てもらって」と。

初めてこの傷の大きさに気づき、ビックリ。

焦りました。

と同時に

ここ(小児科)来て、良かったー( ;  ; )

と心底思いました。

小児科でもらった紹介状を手に、そのまま大きな病院へ。病院へ着くと、小児科の先生が丁寧に申し伝えをしていてくれたようで、すぐに診てもらえました。

 

待合室で座っていると、初めは研修医の方が

「唇を切った子ですよね?傷口診てもいいですか?あっこれは。。。」

こちらへと処置室へ通されました。

我が子は、何度も病院を行ったり来たりで、何がなんだかわからず、またもや放心状態。

傷を診てもらう時もされるがまま。

でも不安なのはビンビン伝わってきて、抱っこする私の腕にずっとギュッと捕まっていました。

 

処置室へ行くと傷を見た先生がすぐに

「縫わないといけないですね。そのままにしておくとそのまま開いたまま傷が治って行くだけで、傷口が閉じることはないので、遅かれ早かれ縫うことになります。ただ、まだ小さいので、麻酔が使えません。使うとすると全身麻酔全身麻酔になると手術になります。麻酔なしで縫うことになりますが、その処置なら今から15分程度ではおわります。」

と言われました。

唖然。

パニック。。

麻酔なしでぬう。

大人でも局所麻酔しますよね?

痛すぎる。

絶対だめ。

「麻酔、できないんですね?そのまま痛み止めだけもらって帰ることもできますか?そのままでは傷は塞がらないんですか?」

明らかにパニくる私にお医者さんは

「今、縫った方が良いかと思います。痛いとは思いますが、このくらいの年齢の子はトラウマにならないと言われています。もう少し大きくなるとトラウマになってしまうケースもあります。このくらいの年齢なら処置後、1時間もするとケロッとしていると思います。」

と丁寧に説明してくれました。

「そうですか。。。」

1時間後に本当にケロッとできる痛みなのだろうか。。。

娘を見ると不安そうにしています。

 

でも、そのままにして、唇が変形したり腫れたり、化膿したり。

その後のことを考え

「では、お願いします」

まだ迷いはありましたが、処置をお願いしました。

「では娘さんをここへ寝かしたら、お母さんは処置室から退室してください」と言われました。

 

娘を残し、処置室を退室すると、処置室から娘の泣き声が廊下までずっと聞こえていました。

ずっとずっと聞こえていました。

痛い思いをさせて。

1人にさせて。

胸が張り裂けそうでした。

思い出すたび泣いてしまいます。

 

20分後、我が子が看護師さんに抱っこされて出てきました。私が抱きしめるとしばらくは泣いていたのですが、やがて落ち着き泣き止みました。

もちろん痛み止めを処方してもらい帰宅。

 

いつもより遅い夕飯。事前に痛み止めの座薬をし、挑んだのですが、やはり痛みはあり。

それでもお腹空いていたのでしょう。

いつもの半分は食べられました。

痛み止めの効果もあり、夜は疲れ果てて寝ていました。

 

翌日、翌々日とみるみるうちに怪我は治っていき、1週間ほどでは見た目にわからないくらいにまで回復。

子供の回復力ってスゲー(*゚∀゚*)

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子供は怪我するもの、とは聞いていましたが、まさかこんなに早く初めての大怪我が訪れるとは。。

そして改めて、子供のためなら母は強くなれる!!

 

さてさて、やっと本題。

指しゃぶりの卒業が一切見えなかった我が子、この大怪我を機に指しゃぶりをしなくなったのでした。

怪我をしている間、何度か口元に手がいくのですが、やはり痛くて手を引っ込め、を繰り返し、完治した今では、すっかりやらなくなりました(^ ^)

ただ、1人残されて知らない人に囲まれて痛い処置をしたのを忘れられないかのように、しばらくは抱っこちゃんで、トントンで寝ていた寝かしつけも抱っこでの寝かしつけになりましたー。

いつまで抱っこ星人が続くのかはわからないけど、頑張った娘に敬意を示して、抱っこを求められたら気の済むまで応じようと思います!

ってできない時もありますが( ̄∇ ̄)

気持ちだけは持っていよう!!